独学のハードルは確かに下がったけれど…
生成AI(ChatGPTなど)に興味を持ち始めると、まず目に入ってくるのが、無料で使えるツールや学習コンテンツです。
ChatGPTの無料版、YouTubeの解説動画、書店に並ぶ入門書。どれも入り口としてはとても便利で、“とっつきやすさ”は過去のIT技術と比べても圧倒的です。
実際に使ってみれば「おお、こんなこともできるのか」と感動もあります。
ただし、それは“最初の数日間”の話かもしれません。
「何をどう使うのか」がわからなくなる壁
多くの人が直面するのが、「結局、自分の仕事ではどう使えばいいの?」という壁です。
- 会議録を要約してくれるのは分かったけど、どう入力すれば?
- 提案書に使えるって聞いたけど、うちの業務で通用する?
- メール文を整えるって…どこまで任せていいの?
こうした疑問は、ツールの使い方を覚えただけでは解消できません。
本当に必要なのは、「業務のどこに、どんなふうに活かせるのか」という視点です。
独学あるある:「分かったつもり」で止まってしまう
独学の学習は、最初は楽しく、情報収集もスムーズに進みます。
しかし、よくあるパターンがこちらです:
- 情報が多すぎて迷ってしまい、手が止まる
- 実務への応用方法がわからず、使わなくなる
- 成果が見えず、モチベーションが下がる
特に40代以上の方は、学んだことを**“すぐに業務に反映できるか”**が学習継続のカギになることが多いです。
つまり、使って「便利だ」と実感できなければ、自然と離れていってしまうのです。
操作よりも大事なのは、「どう活かすか」の発想力
生成AIにおいては、マウスやキーボードの操作を覚えるよりも、「どう使えば価値を生むか」を考える力の方が重要です。
たとえば:
- 依頼メールの文面をやわらかく調整してもらう
- パワポ資料の構成をプロンプトで作成してもらう
- エクセルの関数を自然文で説明してもらう
こうした発想は、使い方だけでなく**“どんな業務に適しているか”を理解して初めて可能**になります。
これは、ツール単体の知識では身につきません。
「実務で使える」ための学び方を選ぶ
だからこそ、生成AIの学び方で大切なのは「何を学ぶか」ではなく、「どう業務に活かすかを学ぶ」ことです。
そのためには、ある程度体系化された学習や、仕事に近いケースを扱ったトレーニングが有効です。
- 自分の業務に近い事例で学べる
- よくあるつまずきポイントをカバーしてくれる
- 使い方だけでなく考え方も整理できる
こうした内容が含まれている学習機会を選ぶことで、「分かったつもり」で終わらず、使えるスキルとして定着させることができるようになります。
次回は、40代から始める生成AI|失敗しない講座の選び方と学び方を紹介します。
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