「この関数、何を計算してるんだっけ?」
Excelを使っていると、ときどき見かけるこんな数式:=IF(AND(B2>0,C2<100),SUM(D2:D10)/AVERAGE(E2:E10),””)=IF(AND(B2>0,C2<100),SUM(D2:D10)/AVERAGE(E2:E10),””)
なんとなく動いているけど、これが何を意味しているのか、正確に説明できないということ、ありませんか?
他人が作ったファイルを引き継いだときや、久しぶりに開いたシートで「???」となるのは、よくある話です。
でも最近は、生成AIを使うと、こうした数式の内容も自然な言葉で解説してくれるんです。
関数の内容を“やさしく自然文で”説明してくれる
たとえば、先ほどの関数をChatGPTに入力して「この数式の意味を教えて」と聞くと、こんなふうに返ってきます:
【AIの解説例】
この数式は、「B列の値が0より大きく、C列の値が100未満であれば、D列の合計をE列の平均で割った値を返す。そうでなければ空白にする」という意味です。
いかがでしょうか?
数式そのままでは読みづらくても、自然文にしてもらえば、理解がぐっとラクになります。
グラフや表の内容も、AIが自動で要約してくれる
また、Excelにまとめた数値データやグラフの内容を、報告書にまとめるときもAIが活躍します。
たとえば、以下のような棒グラフがあるとします:
- 商品A〜Dの売上推移(1〜3月)
- 商品Bの売上が大きく上昇、商品Dは減少傾向
このグラフをChatGPTに「この内容を報告書向けに要約してください」と伝えると、次のような文章が出力されます。
【AIの要約例】
3月時点で商品Bの売上が大きく伸びており、1月比で約40%増加しています。対照的に商品Dは月を追うごとに売上が減少しており、改善施策の検討が必要です。
数字や傾向をつかみながら、読みやすく文章にまとめてくれるので、報告書づくりが格段にスムーズになります。
ExcelとChatGPTを連携させる方法もある
AIを活用するには、必ずしもChatGPTの画面に数式をコピペする必要はありません。
最近は、Excelのアドインや拡張機能を使って、Excel上でそのままChatGPTを呼び出せるようにもなっています。
たとえば以下の方法があります:
- Microsoft 365 Copilot(エクセル内蔵AI)
- ChatGPT for Sheets and Docs(Googleスプレッドシート向け拡張)
- ChatGPT APIを組み込んだExcelマクロやPower Automateの活用
こうしたツールを活用すると、「このセルの関数の意味を教えて」とExcel内でそのまま指示できるようになり、作業効率が飛躍的に上がります。
まとめ:Excel+AIで「わからない」をなくす
Excelは業務の要とも言えるツールですが、「なんとなく使っている」「難しいから深く触れない」という方も多いのではないでしょうか。
でも、生成AIを組み合わせれば、分かりにくいところを自然な言葉に置き換えたり、自動で要約したりすることができるのです。
- 数式の意味がわかる
- グラフの傾向がつかめる
- 報告文がすぐ作れる
これらをAIが補ってくれることで、Excelの活用レベルが一段アップします。
「関数が苦手」「報告書づくりが面倒」と感じていた方こそ、試してみる価値ありです。
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