消火器が持つ能力単位とはいったい何!?

この記事はアフィリエイト広告を利用しています

知っておこう消火器のこと
この記事は約3分で読めます。

「必ず必要能力単位以上の能力単位になるように」消火器の設置本数の検討をしていると、必ず言われるこの言葉。いったい何の事なのか。似たような単語がふたつ続くので非常にわかりにくいですね。ですが、能力単位が分からないと設置本数を計算するうえで大変困ったことになります。


なぜなら、能力単位というのは消火器の消火能力を数値化したもので、消火器の設置本数を割り出す元となるものだからです。


そこで今回は、消火器の能力単位についての話です。

必要能力単位と能力単位は別物

先程、必要能力単位と能力単位という単語が出てきましたが、このふたつは、まったく別なものです。見た感じ字が似ているので、よく混同してしまいがちです。


まず、必要能力単位というのは建物に対してどれくらいの消火能力が必要かという数値です。延べ面積を決められた数字で割って計算します。必要能力単位の詳しい計算の仕方についてはまたの機会に説明したいと思います。


次に今回の主題となる能力単位。これは、個々の消火器が持っている消火能力の数値です。

必要能力単位は建物が必要とする消火能力。能力単位は消火器が持つ消火能力

消火器の機種によって変わる能力単位

能力単位はどの消火器も同じなのかというと違います。消火器の機種によって能力単位の数値は変わります。


一般的に多く使用されている粉末消火器10型はラベルを見るとA-3,B-7,Cと表記されます。小さくですが必ず書いてあるので一度見てみてください。

これは、A火災に対しては3、B火災に対しては7の消火能力があり、C火災に対しては適応しているという意味になります。


次に、水系消火器の強化液消火器の3型というのを見てみるとA-2,B-2,Cとなります。A火災に対しては2、B火災に対しては2の消火能力があり、C火災に対しては適応しているということです。


このように機種によって数値は変わり、数値が大きいほど消火能力が高いということになります。


そして、設置本数を増やしていくことで能力単位の数値の合計を大きくしていき、必要能力単位以上としてきます。


例えば、必要能力単位が20だったとします。この場合、粉末消火器10型を7本設置すると能力単位が3×7で21になりますね。これで能力単位が必要能力単位以上になりました。というように。

一般的によく使われている消火器の能力単位は次の通りです。

  • 粉末10型・・・A-3,B-7,C
  • 粉末20型・・・A-6,B-14,C
  • 強化液3型・・・A-2,B-2,C
  • 強化液6型・・・A-4,B-4,C

能力単位は消火器の機種によって変わる

まとめ

  1. 必要能力単位は建物に必要な消火能力を数値化したもの
  2. 能力単位は個々の消火器が持つ消火能力を数値化したもの
  3. 消火器の機種よって能力単位は違う

以上、消火器の能力単位についての話でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました