設置されている消火器がいつまで使用できるのか気になるところですね。もし、使用期限が切れてしまったらどうなるのかも心配になることでしょう。
消火器の使用期限は、製造年から8〜10年(家庭用は5年)です。そして、期限が過ぎた消火器は交換が推奨されています。
そこで今回は、消火器の使用期限についての説明です。
尚、この記事では、型式失効に該当しない新規格消火器の説明をしています。
新規格消火器の使用期限は法令で決まっていない
実は、消火器の使用期限というのは法令で定められているわけではないのです。設計標準使用期限を消火器本体に明記するようにとなっているだけです。そして、設計標準使用期限というのは、メーカーが定めているものなのです。
そのため、絶対に交換しないといけないとか、交換しないと罰っせられるということはないのです。
法令的には条件を満たせば使い続けてもいい
使い続けるための条件
ただし、使用期限の過ぎた消火器を使い続けるには条件があります。まず、家庭用消火器については、そもそも設置義務がないので、設置をするしない、交換をするしないは個々の判断になります。
業務用消火器については少し複雑です。まず、平成23年以前に製造された旧規格の消火器は、令和3年12月31日をもって使用不可となります。平成23年以後の新規格消火器についても製造より10年を経過したら耐圧試験が必要になります。
使用期限が8年〜10年なので使い続けるのであれば耐圧試験は必須となります。逆にいえば耐圧試験を行えば使い続けることも可能ということです。
製造より10年過ぎたら耐圧試験は必須
交換を推奨する理由はコストと安全性
使用期限の過ぎた消火器について消火器メーカーや点検業者は、まず間違いなく交換を勧めてきます。使い続けることもできるのに何故か。それには理由があります。
それは、耐圧試験にかかる費用が高額だからです。耐圧試験というのはとても手間がかかる試験なのです。はっきりいって新しい消火器を買った方が安い。その消火器によほどの愛着があるのなら別ですが、わざわざ高いお金をかけてまでやるメリットがありません。
家庭用消火器については、購入してから点検せずに放置という場合がほとんどです。そのため、安全性と確実性を考えて定期的に交換をした方がいいとされているのです。
交換した方がお得
まとめ
- 新規格消火器の使用期限は法令で決まっていない
- 使用期限を過ぎて使い続けるには条件がある
- 使い続けるより交換を推奨します
以上、消火器の使用期限についての説明でした。
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