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南極物語は、南極という厳しい環境の中に置き去りにされた15頭の樺太犬の実話をもとにした感動の物語です。そもそもなぜ置き去りにされたのか?ひどい話ですね。
そこで今回は、南極物語-樺太犬が置き去りにされた理由についてみていきましょう。
悪天候で上陸できない
日本の南極第一次越冬隊は南極に設置された昭和基地で1年にわたり観測調査を行っていました。そこには犬ぞりを引くための樺太犬が同行していたのでした。彼らの活躍なくして南極観測は成功しなかったともいわれています。
そんな大切な犬たちを置き去りにしなければならなかった理由はなんなのか。それは天候でした。
第一次隊と入れ替わりで昭和基地へ入るはずだった第二次越冬隊でしたが第一越冬隊撤退後も天候の悪化により基地に入ることができずにいました。
南極周辺の海の氷は厚く日本の南極観測船「宗谷」は昭和基地に到着できなかったのです。猛烈な悪天候が重なり第一次越冬隊の帰国すら危ぶまれる状態だったのです。外国船の支援を受けてなんとか氷の海を脱出することができたくらいでした。
一時的な撤退のはずだった
当初、昭和基地からの撤退は一時的なものと考えられていました。天候の回復を待って第二次越冬隊が基地に入ることになっていたからです。そのため、犬たちは基地に残され第二次越冬隊の到着を待つこととされたのです。
しかし、不運なことに二次越冬は天候悪化により急遽中止になりました。これにより取り残された犬たちは鎖に繋がれたまま放置されることとなったのです。
このことは、日本国内にも知れ渡り世間から大きな非難を浴びることとなりました。
タロとジロは生きていた
それから1年後、第三次越冬隊が昭和基地で見たものは変わり果てた樺太犬たちの姿でした。鎖に繋がれたまま力尽きた犬、首輪から抜け出して行方不明になった犬。そのなかで2頭の犬が奇跡的に生き延びていたのです。それがタロとジロでした。
まとめ
南極大陸に樺太犬を置き去りにした理由は悪天候によるものでした。しかしそれは、南極という極限の自然のなかで下した苦渋の決断だったのです。
以上、南極物語-樺太犬が置き去りのされた理由についての話でした。
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